Yamaha SG2000 とギター無窮動トレーニング
02-14,2015
Happy Valentine Day !
こちら東海岸はこの週末又々北極からの極寒嵐が来ています。今外はー12度 !
今までのところ僕が住むこの辺りはラッキーにも直撃を受けていないので雪が降り積もっていますがそんなに悪くないので大丈夫です。ボストンの方は次から次への雪が酷過ぎてもうお手上げ状態の様でかわいそう。
今朝は何故か起きた時から最近は使っていなかったギターYamaha SG2000 の事が気になっていて、早速しまってあったクロゼットから出して来ました。僕が Good Morning のアルバムをレコーディングした頃から使っていたギターです。
長い事触っていなかったのでケースの外にカビが生えていたのでドキッ。心配しながら開けたらまったく大丈夫でした。
頭の中で様々な思いが巡り回り、昔の恋人に久しぶりに会った時みたい。弦を張り替えたりフレットを研いたり労わる様に色々調節しながら、、、長い間見向きもしなかった事を心の中で謝っていました。
このギターは例のスタジオの洪水の時に水に浸ってしまったのですが、ボディーが濡れただけで塗装にちょっとひび割れが出来てしまいましたが今でも殆んどパーフェクトコンディションです。
改めて久しぶりに弾いてみると、身体にも馴染んで何か鞘にもどった様な気がしました。
ギターの中心部がネックからボディーまで一本の木で出来ている作りなのでアンプを通さない生の音の響きが純粋でサスティーンがメチャいいですね。ネックはペンサ・サーより少し太めですが幅が広いのが僕の好みです。
何が理由でこのギターから離れてしまったのか自分でも全く思い出せません。でも思うに、きっとその頃の事を忘れてしまいたかったからかも。。。
又このギターに Fall in love again してしまったみたいです。
ギター無窮動トレーニング
これはギタリスト道下和彦君が出版したギター教則本のタイトルです。この秋日本にいる時に道下君からいただいた本なのですが本当に素晴らしい内容の作品なので是非ギタリストの皆さんに(他の楽器の人にも)紹介したいと思います。
無窮動とは休まずに音符がずっと続く事だそうで、僕も昔から練習にしているパガニーニの曲が中でも1番有名な例だと思います。
道下君はそのコンセプトを使って自分が長い間今までに研究に研究を積み重ねて作りあげて来たコード進行に則したメロディー、フレーズ、ライン等、いわゆる今21世紀現時点でのジャズミュージシャンがアドリブに使う様な知識やアイデアの実例を満載した教則本を作りあげました。
ピックを使ってのジャズギタースタイル教則本の金字塔だと思います。クラシックギターのカルカッシ教則本の様に世界中のジャズギタリストが一度は目を通す本になる事に間違いはありませんね。本当に気が遠くなる程の努力と気力の結晶なんだと思います。
道下君おめでとう。感謝すると共に表彰状ですね。
自分の限界やテリトリーから飛び出してもっともっと自由にギターを弾きたい今の僕にとってこの本は得る事、学ぶ事、刺激でいっぱい。とってもためになっています。
皆さんにも是非お勧めですよ。
2月14日 2015年
MASUO
※ 参考:道下和彦さんご自身の『道』Blog に、これについて書いてあります。
★→「ギター無窮動トレーニング」その1、 その2、 その3、宣伝動画
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