チンさんとの旅 続編 7 最終回 (前半)
01-18,2013
今年2013年も素晴らしい年になります様に。
気がつくと日が少しづつ長くなって来ていますね。又日本に行く日が近づいています。
1月8日は初仕事でNew Yorkに行って来ました。いつものArthur's Tavernの仕事です。
ギターはレスポールを持って行きました。実は今回日本のツアーでは海老原淳子さんのお亡くなりになった伯父さんの形見の黒のレスポールを又お借りしてメインに使おうと思っています。このギター音が良いのですごく気に入っているのですが長い間弾いてなかったので楽器自体の微調節が必要なので今までもさんざん自分で手を入れていたのですが出来きれない所があるので専門の人にお願いしてただ今修理中です。
6th Ave からダウンタウンを見るとワールドトレードセンターの跡に建てている新しいビルがだいぶ出来上がっていてもう照明も(クリスマスライト)点けているので思わず昔のワールドトレードセンターがあった頃の事を思い出してしまいました。時間が経つのが早いですね。光陰矢の如し。
演奏の後新年の挨拶で友達の柴田さんのところにも行って来ました。彼と話すといつも何か良いアイデアが出て来るんです。今回も闘病中の岡田勉の事で良いアイデア考えました。そのアイデアは又後ほどに公開したいと思います。
Power Spot
僕がこちらで自分の曲でセッション等しているとこちらのミュージシャンからのコメントはおおかた何時も Your music is so happy! なんて言われます。でも僕が思うには、君達のいつも演ってる音楽が暗いからそう感じるんじゃないの? ってところなんですが ...
でもまあそう言われるのは嬉しいですよ。
僕は意図的にHappyな音楽を目指している訳ではないんですが、結果的に後から振り返ってみるとそんな方向性が出来ているんです。だから最近はもう迷わずそれが自分の音楽なんだと認める事にしました。
僕の今までの音楽人生の中で自分の音楽を前面に出して活動していたのがほんの数年しかないんです。それは自分のバンドを持っていた時、ちょうどキングレコードのエレクトリックバードレーベルで一連のレコードを制作していた時期だった。
Power Spotを組んだ事は本当の意味で僕が再び100%自分の音楽を前面に押し出して音楽活動を始めたという意味があるんです。
僕達Power Spotの音楽で聞きにくれた人達に又明日もがんばるぞっていうポジティブな気持ち、愛や夢や希望も感じてもらえたら本望です。
== チンさんとの旅 続編 7 最終回 ==
今になって振り返ってみるとAround The World ツアーは夢の様な奇跡のツアーだったと思います。
ダンモ研での出会い、サダオさんバンド、渡米、それから各々の違う道を歩き始めて、そして巡り巡って長い時間が経って、そんな僕達が又昔に戻って一緒に演奏する様になった。タイミング的にもピッタリだった始めての二人だけでのレコーディング。そして全国ツアー。
どこに行っても何も飾らないそのままの自然体の二人の世界で自由に音楽を楽しんで演奏して来ました。人生のこの時期になって又心気新たにこんな事が出来るなんて。そんな自分達がなんて幸せ者なんだろうと思います。
それでは4ヶ月に渡ったチンさんとの旅、これが最終回です。
(※秋田Cat Walk の前の郡山,仙台,石巻については2011/10/14付「東北」に)
10月14日 秋田 Cat Walk
石巻から社長の車で仙台まで送ってもらう。新幹線で秋田へ。東北新幹線はあまり乗ったことがありません。特に秋田行きは始めて。線路の幅も狭いので新幹線とは名前だけで普通の列車と変わりないみたいですね。
Cat Walkはお店もステージも広くてとても良かったのですがお客さんがあまり入らなかったので残念。マスターの太田さんはドラマーなんです。
本当に久しぶりの秋田。サダオさんバンド時代によく来ていたマーボーの事思い出していました。秋田出身だったからね。その以後サンフランシスコに行ってそれからどうしたんだろう? マーボー、もしこれ読んだら連絡してね。
15日 酒田 Green Bay
Green Bayは特別に贅沢な空間です。音楽を一番良い状態で聞ける空間を作るという目的だけで建てられた建物なんですね。音楽のもつ素晴らしいパワーで人を感化して行こう、それがここのオーナーさんの哲学なんですね。
全て木を使って建てられているので音が耳に優しいというか温かい音なんですね。
お客さんも沢山来てくれて、CDもいっぱい買っていただいて盛況な楽しい夜でした。客席から自分達の音を聞いてみたかったな。
打ち上げもすっかりご馳走になって楽しかった。知らなかった酒田の歴史の勉強にもなったよ。
皆さん、ありがとうございました。
16日 盛岡 開運橋のジョニー
朝酒田駅のプラットホームで電車を待っていたのですが何故か無性に声を出して歌いたくなってしまったのでホームの一番隅まで歩いて行って、人がいないのを見計らって大声出して歌ってました。気持ち良かった~。(笑)
盛岡は始めてだったかもわかりません。泊まったホテルが駅の近くだったのでゴロゴロ荷物を転がしながら歩いて行く。開運橋はホテルの目の前なんです。
マスターの照井さんは龝吉敏子さんの大ファン。だから店の中は敏子さん一色なんです。
仙台から震災被災者の方や顔なじみの人も来てくれて今夜も盛り上がりました。
マスターのおいしい手作りの料理で打ち上げ。ピアノの本田竹広君の昔のレコードを聞いたり楽しい会話が弾みました。
17日 弘前 れもん
電車で青森へ。チンさんの義理の弟のとおるさんが待っている。今日から彼の車で移動です。彼は朝日新聞の支店長なんです。
とおるさんの運転で遠く岩木山を右側に見ながら車はリンゴ畑の中を走る。もう収穫時なのか真赤なリンゴがたわわになっている。
れもんは川っぷちにあるお洒落な喫茶店という感じ。お店のスタッフの方がみんな優しい女性なんです。
演奏の前に泊まったホテルの近くでうな丼。やたらていねいに作っているので時間がなくなってしまって焦ったけれど美味しかった。
お客さんもたくさん来てくれて又楽しい夜だった。
演奏の後はとおるさんに連れて行ってもらった居酒屋で東北のお魚で食事。二人はお酒を楽しんでいましたが僕はお魚がうまくてひたすら食事を楽しんでいましたよ。
18日 青森 Cafe Bar Atom
今朝は昨日来た道を戻って青森ですが途中でちょっと寄道をしてとおるさんがお勧めの手作りのおそばを食べに連れて行ってくれました。山の中にある廃校になった小学校だったんです。机が並んでいる教室でシンプルで素朴な美味しいおそばを頂いてから学校自体が展示場にもなっているので見学。2階の一部屋は一人のアーティストの部屋になっていて、彼の画いた数々の絵の展示場にもなっているんです。音楽も好きなんですね、かかっているレコードが何とスタンゲッツ。アメリカにいた時にこの人と演ってたんですよ..... チンさんその人と話していました。
アトムはガランと広いお店でニューヨークに昔良くあったロフトを思い出していました。店の壁はオーナーの方がいろんな所からきっと自分が好きで集めて来たんだろうと思う物でいっぱい。ステージの後ろが楽屋になっていてそこもゴチャゴチャで物であふれている。薄暗い所にマネキンが置いてあって人が居るみたいで何回もドキッ... っとしていたよ。
昔僕が使っていたヤマハのギターアンプを使わせてもらって感激。とても気に入っていたアンプだったのですがもうずいぶん前に作るのをやめてしまった製品なんです。中古でもないかどうかインターネットで調べてみたこともあるんです。とても大事に使っているんでしょうね、今夜のアンプは新品同様でコンディションも良かったしいい音していました。
今夜もお客さんもいっぱい集まってくれて大盛況。
演奏の後は又連れていってもらったお店でお魚で食事。いつも食べたことがない種類の魚がやたらおいしくて.... でもこの辺から食べたいだけ食べていたらやばい事になるな.... と自制心が少し(笑)。
19日 八戸 復興チャリティージャズコンサート
朝は又とおるさんに連れて行ってもらって魚市場へ。きっとみんなが知ってる有名な所なんでしょうね、人でいっぱいでした。お皿を持って沢山あるお店を一軒一軒見ながら自分の食べたい好きな物をピックアップして最後に会計してもらうんです。海鮮物天国!
そんな訳ですっかり肥えて東北から帰って来ました。
今日でとおるさんの運転は終わりです。すっかりお世話になってしまいました。運転は終わったのですが今日も僕達につきあってくれて一緒に新幹線で八戸へ。
泊まったプラザホテルの中の式場のクリスタルホールでコンサートです。広い会場にテーブルを並べて華やかなディナーパーティーの様なコンサートになりました。東北最後のこの日チャリティーコンサートが出来て本当に良かったと思いました。ミュージシャン冥利に尽きますね。
打ち上げの時に会った若いお客さんの中に僕の様に家の暖房を蒔きでやっている方がいたので話が合って盛り上がりました。
(※この文は長いので携帯からアクセスの方向けに2分割してアップしています。 後半 へ続く)
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