臼庭潤君のこと、そして良いお年を (1/3)

12-29,2011

みなさん、こんにちは。今年も残りがもう後数日になりましたね。
昨日は今年最後の仕事でNYに行ってArthur's Tavern でやって来ました。あいにくの雨でNYに着いた頃はドシャ降りになってしまって楽器を運ぶのが大変だった。ギターは久しぶりにレスポールを持って行ったよ。
終わってから平川君とチャイナタウンへ。雨もあがって12月とは思えない程温かい夜だった。

日本にいる時、知らないうちに荷物が多くなってしまったので帰って来る前に船便で送った荷物が今朝到着しました。中身をチェックしていて一冊の本を見つけてチラッと眼を通したら思わずそのままその本の世界に引きずり込まれてしまいました。本の題名は 旅をする木 。著者は星野道夫さんです。プレゼントでいただいた本なんです。

実は数日前クリスマスの頃に僕のサイトに送ろうと思って書き始めた文章があるのですが、途中で何か書いている意味を見失ってしまってそのままになっていたんですけど、この本 旅をする木 の始めの所をちょっと読んだだけで又その文章を書き終える気持になったんです。

最近つくづく思っている事は、人は一人一人がみんなスペシャルなんだって事。今回も日本中旅をしていろんな所に行って沢山のスペシャルな人に会いました。そしてその会った一人一人の人からもらった素晴らしいもので心の中がいっぱいです。そんな宝を心の中に持っている自分が幸せ者だと思います。感謝!!!

この本を読みながら新年を迎えたいと思います。ありがとうね。



今日は12月24日、明日はクリスマスですね。
こちらはいい天気。Another Nice Day In ペンシルバニアですよ。
このところ異常気候でいつもの様に寒くないので湖もまだ氷が張っていません。

僕にとって今年は特別な年でした。チンさんと初めての二人だけのレコーディング、そしてその真っ最中に起った東北震災、アメリカに渡って40年、早稲田のダンモ研の50周年、それにこの12月は僕達がこの家に引越して来てまる10年。ワールドトレードセンターの出来事があった3ヶ月後だったんです。
引越の時は別便で家財一式の荷物を積んだトラックがこの家に到着する前に僕達が先に行っていなければならなかったので、飼っていた4匹のネコを車2台に分けて前の晩から寝ないで早朝ドライブして来たのを昨日の事の様に憶えています。もう10年も経ったなんて時間が過ぎるのが早いですね。

もう3週間程前になりますが Kennedy Center Honors というイベントで歌手のニールダイヤモンド、チェロのヨーヨーマ、女優のメリルストリープ等に混じってソニーロリンズが芸術に貢献したという事で表彰されました。TVでもその表彰式が番組になって流れたので僕も見ましたがビルコスビーに紹介されて81歳のソニーとってもハッピーそうで僕も嬉しくなってしまいました。素晴らしいですね。フレーフレーソニー!


同じテナーサキソフォン臼庭潤君の事を書こうと思います。僕が日本に居るとき8月に急死してしまい彼の突然の死は何とも納得がいかないと言うか、何か出来なかったのだろうか、ずっと心に引っかかっていた事で何か書かずにはいられない気持だったんです。

44歳の若さで終わってしまった人生、今は安らかに冥福されている事を祈ります。

自分の音楽に真剣に強く情熱を持って熱く燃えていた音楽同志臼庭潤の事を少しでもみなさんに伝えられたらと思って彼との思い出を書きます。
次の記事 (2/3) へ続く。
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