Lee Konitz & Roy Haynes

03-21,2015

皆さんこんにちは。
又日本に行く日が近づいています。
日が長くなって来ていますね。こちらはもう夏時間になりました。
今日はFirst Day Of The Springなのに雪が降っているんですよ。
日本に着いたらきっと桜ですね。期待してます。

この文章は数日前から書いているので日にちがズレますけどそのまま載せますね。

昨夜(3/17)は久しぶりにArthur's Tavern の仕事でNYに行って来ました。メンバーは平川君のドラムに高梨学ちゃんのエレクトリックベース。やっと温かくなって来たなと思ったらまだまだ、三寒四温で風の強いやたら寒い日だったけど演奏すると身も心も温かくなりますね。
しばらく会えなくなるので友達も来てくれたり、若い日本人のミュージシャンが最後にSit in したり、いつまでも演奏していたい様な楽しい夜だったよ。
今日はSt Patricks Day。それにNat King Coleの誕生日。それに何とHerbie HancockのMaiden Voyage が50年前の今日にレコーディングされた事を帰りのドライブ中のラジオで知りました。
あまりにも感慨深くて様々な思いが走馬灯の様に頭の中を駆け巡ったよ。
今晩僕達何も知らずに平川君の提案でMaiden Voyageやったんですよ。
あの曲Freddie Hubbardのソロが最高だよね。
さらに余談ですが皆さん知っていますか、今年は映画Sound Of Musicの50周年なんですよ。これも僕にとってはとっても感慨深い事なんです。

昔の話になりましたね。
たまたまの偶然ですがたて続けに僕の恩人とも言える2人のミュージシャンLee Konitz と Roy Haynesの演奏を聞きに行って来ました。
この2人は僕がNew Yorkに来たばかりの最初の頃に彼等のバンドで使ってくれたんです。
よくぞ日本から来たばかりの青二才の僕を何の壁もなく自然に受け入れてくれたもんだと思います。そこからが入り口になってNYのジャズシーンに入って行ったんです。
Lee は87歳、Roy は90歳になるんです。感謝と敬意を表する気持で接して来ました。

友達のベーシストJoris TeepeからのメールでLeeとのコンサートがあることを知り、Leeも87歳になるし久しぶりなので聞きに(会いに)行く事にしたんです。NewarkにあるRutgers University内の一室でのコンサートでした。バンドはRutgers University音楽部門の教授ピアニストのDr. Lewis Porterを中心にJorisのベースにドラマーがChad Taylorのカルテットの編成。
Leeがそこに立っている姿を見ただけで心がワクワク。いい音してましたよ。選曲は相変わらずのスタンダード曲。昔と全く変わらない飄々として何の飾りも構えもないリラックスした自然体で音楽やってました。
彼と一緒にやる様になって一番の驚きは彼の音楽をやる時のそんな姿勢でした。今まで経験した事が無い、こんな風に音楽をやるんだっ... という新鮮な驚きでしたね。かっこいいな~と思って憧れたもんです。
さすがにお爺ちゃんになっていましたが演奏も雰囲気も全く変わっていなくて、そんな彼に会えて嬉しかった。そばにいるだけで触発されて気持ちが高ぶり元気をいっぱいもらいました。

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 Joris  Lee  Lewis  Chad
Joris, Lee, Lewis, Chad

ちなみにベースのJorisは以前ドラムの奥平真吾君がNYにいる頃によく一緒にやっていました。僕も呼ばれて数回3人で仕事やっています。彼は左利きで今までに誰もやっていないんじゃないかと思う(アコースティックベースでは)親指で弾くテクニックを使ったり、自由で何でもありのユニークなベーシストです。僕も好きですね。テナーのTim Armacostと真吾の3人でInter Continental Jazz Trioを組んで日本やヨーロッパでも活躍しているとの事です。来年は真吾との仕事で日本に行くからその時は又一緒に出来たらいいねなんて話していたんですよ。

Roy Haynes 90th Birthday TributeがBlue Noteである事を知ったのは当日の朝でした。今夜はゲストがPat MethenyとChristian McBrideです。これは何としてでも祝福しに行かなければという気持ちで、もうすでにチケットは完売のSold Outでしたがとにかく行けばなんとかなるんじゃないかと思って行きました。
1971年に直居君とNew Yorkに行った時に僕は先ずはベースの中村照夫さんにお世話になったんです。その頃テルオさんはRoyのバンドRoy Haynes and Hip Ensembleでやっていたので仕事について行って一緒にやらせてもらったのがきっかけでRoyのバンドでもしばらくやらせてもらう事になったんです。小柄のRoyはスマートでお洒落だしちょっとヤクザで全体の雰囲気がいかにもJazz musician....と書いたところで何故か岸田恵士の顔が浮んで... (笑)。一緒にやった仕事はNew Jerseyの人知れずさみしいクラブや、いかにもやばそうなバーとか、ファンキーな場所での仕事が多かったな~。
Blue Noteに着くともうすでに長い長い列が出来ていて、それもその列はチケットを持っている人の列。反対側に並んでいる持ってない人の列に行ったんだけど、そこも長い列でどうみても入れる可能性はゼロ。しかし、、、ここから詳細は端折って.... 結局僕は入れたんです。
Second Setは10:30からなんですが始まったのは11:30を回っていました。
僕はバーのところに立っていたのでステージが全く見えなかったのですが満杯の店内はRoyを祝福する人々の熱い熱気で満ち溢れていました。
先ずはRoyのレギュラーバンドFountain of Youth (Jaleel Shaw Alt Sax, Martin Bejerano Piano, David Wong Bass) にPat Methenyが入ってスタート。ドラムは全く衰えてなくて1発目の音からいきなり全開。相変らずスピーディーで軽妙洒脱なリズム、ソロは小粋でタップダンスみたい。メンバーの演奏も愛情がこもっていて良かったな~。途中からベースがChristianに代わって、PatのオリジナルとかMonkの曲等が自然発生的に次から次へと続いて行きます。店内はRoyを愛する気持で満ちているので途中でHappy Birthdayのコーラスが普段とは反対にお客さんの方から始まってしまってそれにバンドがつけていくんです。いい雰囲気でした。
Royも幸せそうでした。
皆んなからこんな風に祝福されるのは正に彼の人柄と人徳ですね。
行って良かった。本当に忘れられないスペシャルな夜でした。
かけがえのないこのなに素晴らしい時間を一緒にもてて本当に幸せでした

楽屋での一枚  今夜は Friday The 13th!
彼は90年前の3月13日(金)に生まれたそうですよ。
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Royのドラムセット ハイハットがもう片付けられてしまっていましたが
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今夜はJack DeJohnetteとかTommy Campbellとかドラマーがたくさん来ていましたよ。
もう亡くなって4年になるテナーの臼庭潤君。彼は敬愛するRoyから許しを得て自分の息子にロイと命名したんです。そんな事も思い出していました。

いや~この2人LeeとRoyには本当にinspireされました。
Thank you Lee and Roy !
僕も周りの人をinspireする様な人間になりたいと思います。

それでは皆さん又どこかの会場でお会い出来るのを楽しみにしていますよ。
See you soon !

3月21日 2015年
MASUO

P.S. Happy Birthday ! チンさん。