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チンさんとの旅 続編 6

10-29,2012

もう日本に来ていますよ。
今日はカナちゃんが入ったメンバーで Power Spotの 初練習。
皆さん期待して下さいね。

東京はまだ温かくていいですね。ペンシルベニアはもう紅葉のピークも終って冬の気配がしています。
出発前は落葉掃き大会をやっていました。
落ち葉掃き
落葉掃き

枯れ葉
枯葉


お散歩のすすめ

僕が散歩ばかりやっていて変なやつだと思っている人もいるでしょう。僕は外に出て歩くと陽や風にあたって頭がスッキリして気分がすごく良くなるんです。旅の時などもちろん観光気分でいろいろ見て見たいという好奇心もあるのですが、それ以上に、演奏する前の自分の心身を整えるという事が一つの目的なんです。

人はミュージシャンなんて気楽な仕事で良いなと思っていると思います。もちろんそういうところは確かにありますよ。でも演奏する事にはプレッシャーもあるんです。お客さんはお金を払って期待して僕達の演奏を聞きに来てくれてる訳ですから、疲れているとか調子が悪いとかそんな事は言ってられないし、どんな状況でも十分自分を発揮出来なければダメなんです。
自分を管理出来ている事がとても大切なんですね。

考えてみると僕はいつも音楽をやる事が大変だった。学生からいきなりサダオさんのバンドに引っぱられてプロ入り、それからもSonny Rollinsとかプレッシャーとハイテンションの中で音楽をやるのが普通になってしまっていました。でも本当はそんな状態で演奏するのは嫌なんです。
最近はあまり演奏活動をしていなかったその事で演奏する事にプレッシャーを感じていました。

しかし人間のやる事なんてわからない事ばかり。自分は最悪の状態でボロボロなのに終ってみると自分でも驚いてしまう様な良い演奏をしてしまったり。逆に今日はイイぞなんて思っていても冴えない演奏になってしまったり。そのどうなるかわからない所に不安を感じてしまう事もあるんです。

ミュージシャンは皆各々ステージに行くまでの自分をどの様にコントロールするかという自分なりのやり方を持っているんだと思います。そこでお酒やドラッグに走るなんて人も出て来る訳ですね。

最近僕が到達した心境は何時もの普通のそのままの状態でステージに乗れたら良いやという事です。平常心ですね。考えてみればそんなのは当たり前の事なんですけどね。やっとそんな風に考えられる様になりました。
全ては自分から出てくる問題であって、禅問答になってしまいますが、いい演奏をしよう、いいところを見せよう、自分を最高な状態にもっていかなければいけない、なんて勝手に自分で思ってしまう自欲があるから逆に構えてしまって必要もない力が入ったり緊張してしまったりするわけですね。

僕にはその平常心を得るには散歩が一番良いという答えが出たのです。最初はいろんな事を考えていても、外の空気に触れて歩いていると次々と流れて来る周りの景色や様子に気を取られて知らずと頭の中が空っぽになって行くんです。もちろん適度の運度だから演奏前の身体のウォームアップにもなるしね。これはあくまでも僕の理想ですが、そんな落ち着いた何の意図も先入観も無い真っ新な気持で毎回音が出せたらいいなと思ってるんです。
そんな訳で今日も一人とぼとぼ歩いています。




チンさんとの旅 続編 6 ※昨年のツアーについての続き


さていよいよ10月に突入、長かった旅も後半に入りラストスパートです。

10月1日 伊豆松崎 J-Square
又チンさんの車で出発。今日は気持がワクワクする特別な日だったんです。
僕にとって西伊豆は思い出がいっぱい詰まった特別な場所。僕のPower Spotなんです。高校時代夏休みになると仲間とよくキャンプに行きました。伊豆に行く時は松崎のちょっと先にある石部と言う小さな町の海岸だったんです。その頃は今とは大違いで舗装もしていない一車線ぐらいの道しか無くて、沼津からバスで松崎まで。そこから先は歩いて行ったんです。その時に石部に住んでいた同じ年の山本俊一君(俊ちゃん)と会って、いい友達になったんです。彼とはしばらく連絡が途絶えてしまっていたのですがこの数年又メールで交信する様になりました。数年前下田にピアノの菅野さんに会いに行った時に松崎まで俊ちゃんに会いに行きました。彼は松崎に住んでいて中華料理店をやっているんです。

途中からチンさんに代わって僕が運転。田子や堂ヶ島を通って松崎へ。懐かしい!

J-Squareは主催者藤井さん御夫婦が経営する塾なのです。そのスペースを使って時々ライブの演奏もしているのですね。チンさんはもう何度も来ているので顔なじみなのです。しかし松崎に演奏しに来るなんて夢にも思わなかったよ。

見ていると欲しくなってしまってJ-Squareの駐車場の柿の木から柿を失敬。

下田から友達が来てくれて、もちろん俊ちゃんも。最後にはチンさんがピアノを弾いたり今夜も楽しかった。又打ち上げで心からのもてなし。藤井さん始めみんな本当にいい人ばかり。夜も更けてみんなでゾロゾロ松崎の町を歩いて海岸沿いのホテルまで送ってもらった事昨日の事の様によく憶えています。

2日 伊豆高原 Butter Note
朝は俊ちゃんのお店に行って朝食。別れ惜しかったよ。
一路内陸を通って東伊豆へ。伊豆高原の別荘地の中にあるButter Noteは正に別荘を改築してライブも出来る空間を持つ素敵でお洒落なレストランです。オーナーの鈴木さんが自分でも音楽を演る音楽愛好家なのです。
タモリもこの辺りに別荘を持っているんですね。時間があったので歩き回って見ました。いいところですよ。
泊まったホテルのエクシブ伊豆からは目の前に大島が見えました。

5日 京都 Rug
新幹線で京都へ。今日から関西方面の旅です。京都は少し雨模様、ベースがあるので駅には店の人が迎えに来てくれていました。
今日は大阪からプレゼントを持って友達が来てくれたり、2年前にBill Maysと行った奈良の方のお店ナーダムに来ていたという人達もいて、今夜も温かい雰囲気で迎えてもらい楽しい夜になりました。

6日 金沢 もっきりや
タクシーで京都駅へ。新幹線ではないので入口が何時もとは違うところ。プラットホームの僕達の乗車する所に楽器と荷物を置いて一人ずつお弁当を買いに行くんです。僕は今朝は牛肉弁当。サンダーバードに乗って右側に琵琶湖を見ながら金沢へ。この電車には2009年にチンさんと金沢に行った時に乗っているんです。車内でお弁当や飲み物のカートを引っ張っている売り子さんがその時と同じ娘だったのに気がつく。ベースは大きいので置き場所を決めるのが一苦労。車掌さんが親切な人だったので良かった。

もっきりやにはこの春海老原さんと始めて行っています。これもチンさんと行った時に知り合った松田さんの紹介だったんです。小さなお店ですがサダオさんも来ているんですよ。
今夜も演奏の後は松田さんのお店Jo-Houseへ。おいしい食事に楽しい会話。
お店のピアノの横の壁に譜面が飾ってあります。僕の記憶が正しければピアニストJunior Manceとかギターの井上智君が作曲したこのお店が題名になっている曲の譜面なんです。Bill Maysがピアノに座っていきなり片っ端からそれらの曲をプレイしてしまったのを思い出していました。
松田さん、平賀さん、和田先生、今夜も楽しい時をありがとうございました。

7日 岡山 ルネスホール
昨日と同じ電車に乗って大阪に逆戻りです。車掌さんが同じ人だったので勝手が分かっているので楽だった。今朝はカニ飯弁当。大阪で新幹線に乗換えて岡山へ。
今日の会場ルネスホールはもと銀行だった建物なのです。高い天井の空間が音楽を聞くのに丁度良い効果になるのですが、響き過ぎてワンワンになってしまう事もあるのでサウンドの人がステージの背後に衝立てを作ったりいろいろ試行錯誤しているそうなんです。音は良かったですよ。
広い所なのに今日はマイク無し、チンさんもアコースティックで演奏。
僕達の演奏の前に地元の5名のベーシストからなるベースアンサンブルのグループの演奏もあったんですよ。面白かった。

8日 芦屋 Left Alone
朝起きてからチェックアウトするまでに時間があったので近くの岡山城に行ってみる。ちょうどお祭りで川沿いに出店も沢山出ているし人でいっぱい。お城の中に入るとステージが作ってあって女の子のグループがダンスを踊っていたり盛り上がっていました。日本は平和だなぁ〜。

ホテルに戻ってチェックアウト。この週末は岡山市でジャズフェスをやっているので他のバンドのミュージシャンもこのホテルに沢山泊まっているんです。ロビーでチンさんと立ち話をしていた若者がドラムの石若駿君だったのです。数年前に倶知安のジャズフェスに出た時に彼も出演していたのです。アルトサックスの寺久保エレナさんも一緒で、二人とも中学生だった。彼もすっかり大人になっていてビックリ。TOKUのバンドのメンバーで来ていたんです。ミュージシャンが続々ホテルから出て来るのでワイワイやってから僕達は一路芦屋へ。

Left AloneはOne of my favorite place to playなんです。オーナーのサイチャンが40年前に僕のニューヨークのアパートに来てるんですよ。
ミュージシャンは演奏する場所の事をとやかく言える立場ではないのですが、そのお店の持つ雰囲気、働いている人の態度とかそのちょっとした心遣いでリラックス出来たり気分が良くなったりする事ってあるんですよ。チンさんはその辺のフィーリングをとても大切にしているのでこのツアーで行くところ行くところ全て気分が良くて感じの良い人の場所ばかりです。
Left Aloneは正にそんな意味でいつも来るのが楽しみなお店。サイチャンご夫婦、リョウ君が素晴らしいし、お店の出す中華料理が又メチャ美味。

今夜も関西のいつも来てくれるおなじみの人達が集まってくれて始まる前から和気あいあいで温かく迎えていただきました。



この後は 前に書いた10月11日からの東北の旅 が始まります。

それでは又、

10月21日 2012年
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チンさんとの旅 続編5

10-19,2012

岩波先生

岩浪洋三先生がお亡くなりになりました。僕達のジェネレーションのジャズ関係者にとって岩浪さんやスイングジャーナルが一つの時代だったんです。昨年の8月なら春子さんの仕事で六本木の All Of Me クラブでご一緒したのが最後になってしまいました。寂しいですね。時代がどんどん変わって行くのを感じます。


9月はあっという間に通過してもうすっかり秋ですね。日本に行く日も近づいているので何かと忙しい毎日です。
今年はベリー類の大豊作の年だったので9月に入っても野生のラズベリーやブラックベリーを採って食べていました。
9月は気候が良かったので家のペンキ塗りもずいぶんやったし、今年の夏はこちらに居なかった昨年の夏のギャップを随分取り戻す事が出来たよ。
秘密の場所にある野生のぶどうも収穫。

20121019grape0469.jpg
野生のぶどう (クリックで拡大表示)

それでは、チンさんとの旅 続編 5

9月5日
今日は雑誌Jazz Japanのインタビューと表紙撮影が午後1時から新宿のクラブJでと決まっていたのですがうっかり忘れてしまっていて、友達からの電話で慌ててすっ飛んで行きました。皆にご迷惑をおかけしてしまって嫌でした。
その昔はマスオタイムなんて言われて時間にルースで平気だったのですが、今は時間に遅れるなんてとんでもない、そんな事をする人も大嫌いです。
人は変わるものですね。自分で自分の変貌ぶりにあきれています。

6日
六本木の教会でCecil Monroeのお別れ会。彼をしのんで多くのミュージシャンが集まりとても心温まる集いだった。いろんな組合わせで演奏もあり最後はゴスペルで締める。何時十年ぶりだったんだろうギターの杉本喜代志さんにも再会。
夜は銀座のSwing Cityで海老原淳子さんのバンド。彼女のコンサート前の唯一のリハーサルも兼ねた仕事だったので十分に気合も入る。

8日 甲府 コットンクラブ
本当だったら今日から3日間の旅だったのですが真ん中の日の松本がキャンセルになってしまったので日帰りの仕事が続く事になりました。
チンさんのドライブで中央道を走り甲府へ。コットンクラブは始めてのお店。天井が高くて広々とした良いスペースのお店です。
サウンドチェックの後、少し時間があったので又ふらっと散歩へ。甲府城があったんです。中に入って見晴らしのよいところから夕方の甲府の街を眺め日本を満喫。
このお店のある通りには他にもライブをやっている店があるので休憩時間に覗きに行きました。
今日も地元のギタリストのイチノセさんが自分のポリトーンのギターアンプを使わせてくれたんです。ありがとうございました。

10日 小布施 Bud
又同じ高速を走ってチンさんのドライブで小布施へ。Budは2年前にチンさんに連れて来てもらっています。小布施という町自体がお洒落なのですがこのお店も古くからの建物を使ってライブハウスにして、日本的でお洒落でとってもいい雰囲気のあるお店なんです。
今日はスペシャルゲストで篠笛とフルートの森田和美さんが数曲参加です。彼女は長野在住。チンさん関係の音楽仲間なんですね。お店に貼ってあった彼女のポスターのイメージも影響しているのだと思いますが純日本的なお巫女さんみたい。とても素敵な女性なんです。
チンさんのアイデアでMusic From The Lakeを篠笛でやってみたんです。皆に聞かせたかったよ。
演奏後の打ち上げの時に彼女が吹いてくれた能の先生からいただいたという木の実で作った笛の音色。森の中でこの笛を吹くと小鳥が集まって来て肩に留まるんですって。とてもスペシャルな夜でした。

15日 長岡 クックテイル久保田
今日から新潟方面の旅です。又々チンさんのドライブで今回は関越道を走って長岡へ。長岡は始めてで、もちろんお店も始めて。東京からも多くのミュージシャンが来ている様ですね。
まだまだ残暑がきびしくて暑い日だった。仕事の前に泊まったホテルの近くで食べたへぎソバがおいしくて翌朝もチンさんと同じ店で出かける前に食事。

16日 新潟 北方文化会館
朝食の後、コーヒーでも飲もうと入った泊まったホテルのレストラン、どうも見覚えがある人が働いているなと思ったら昨夜聞きに来てくれていた若い音楽フアンの人でした。

一路新潟へ。今日は僕にはBig Day! スペシャルな日だった。
北方文化会館の仕事は僕の早稲田中学高校の同級生白井君が仕組んでくれた仕事だったんです。白井君学生の頃はトランペットを吹いていましたが、社会人になってから僕が知っている彼はヤマハで働いていました。結婚して新潟に移住したとの事。7月の頭に東京で開かれた僕達同級生の67会にもわざわざ新潟から来てくれて、その時に彼のアイデアで僕とチンさんの北方文化会館でのデュオを聞きに行くツアーを組む事にしたのです。数名の同級生がその応募に賛同してくれたので、すでにもう今朝から新潟に来て白井君の案内で観光巡りをしているのです。

その今日の会場である北方文化会館がすごい所だったんです。ちゃんと書くと長くなってしまうのでなるべく端折って書きますね。記憶をたどりながら。
そこは江戸時代の豪商の邸宅だったのです。奇跡的に昔の姿そのまま今に残されているのです。
僕達がそこに到着、楽器を車から降ろしたりして一段落してから今のその家の当主伊藤さんが経緯を事細かく説明してくれたんです。
第二次世界大戦の終戦時は7代目の時代でした。終戦時アメリカ軍GHQの方針でその様な地方の豪邸は全て壊されてしまったのです。しかしこの家を壊しに訪れたアメリカ軍の将校がたまたまここの前代7代目の当主がアメリカに留学していた時にペンシルバニア大学を卒業している事を知り自分が彼の後輩である事に気がついたのです。そこから話が一変したわけです。その将校の人は見識もあったのでしょう、この様な昔からの素晴らしい建物は残さなければいけないという彼の意見で壊されずに助かった訳なのです。今僕が住んでいる所がペンシルバニア州という事もあるし、やたら身近に感じた話だったんです。
興味のある方は北方文化会館で検索して調べて下さいね。ここです。)

畳の大広間をステージに、襖を取り払って左右にある庭にはライトショー、お客さんは座ぶとんに座って演奏会が行われたんですよ。前代未聞のコンサートだったね。

泊まった所は敷地内にある昔はゲストハウスだった家を旅館にしたところです。同級生達もみんな同じところに泊まったので食事の後は深夜まで大騒ぎ。本当に夢の様な楽しい時間だったよ。
しかし昔の家なので音は筒抜け。うるさくて眠れなかったって次の日チンさんに文句を言われてしまった。
白井君には大感謝です。ありがとう。皆さんお疲れ様。

17日 柏崎 市民プラザ
起きてから午前中は観光で訪れている人達に交じってもう一度邸宅を見学。邸内にある蕎麦屋で皆で昼食。僕達は柏崎に向けて出発。別れ惜しかったよ。

日本海を右に見ながら海沿いにドライブ。途中で海水浴場みたいな所で休憩。夏の終りの日本海。遠くに見えたのが佐渡ヶ島だったのかな。

僕達が出演したのは柏崎市音市場前夜祭でした。地元の若い人のバンドもたくさん出演ているので楽屋は人でいっぱい。学生時代の文化祭を思い出してしまいました。ジャムセッションでは地元のギタリスト経麻朗さんとも一緒に演奏。打ち上げで連れて行ってもらったイタリアンレストランが最高だった。

18日 上越 高田世界館
この辺りもしばらく前に大地震があったのですね。ホテルの入口の所が地面が陥没して段差が出来てしまっているのです。
今日も日本海を右に見ながら海沿いを上越に向かって下る。途中で何となく見えた海岸に降りて見る。人っ子一人いない砂浜を歩いて大きな岩に手を触れてみる。季節もあるんだろうと思うけど日本海は何か淋しいな。

今日の会場は建ってから100年も経つトタン張りの映画館なんです。昔ソニーロリンズのバンドでヨーロッパツアーをしている時に行ったイタリアの小さな街ペルージアの古い映画館を思い出してしました。そこで演奏したのですがステージが客席の方に向かって傾いているので目をつぶると思わず前に落っこちてしまいそうになってしまうのです。(笑)
ここも古くてかなりな物でしたよ。今日も残暑がきびしくて、もちろんエアコン等無いのでスポットライトが当たると暑いのなんの。
サウンドチェックの後、始まるまでに少し時間があったので暑いし居る所がないので近くのホテルのロビーのソファーで一休み。暇でやる事もないので横を流れている河に沿って海の方に向かって歩いてみる。河には小さな魚がいてそれを取りに来ているのか鳥も沢山いる。そんなのんびりした景色を見ながらトボトボ、午後の陽が暑かったなあ。しばらく歩いてから人に聞いてみると海まではとても歩いて行ける様な距離ではないとの事なので引き返す。

幸いな事に今日の演奏は4時スタートだったので演奏の後6時45分発位の電車に乗る事が出来た。実はここでチンさんとは別れて一人明日の海老原淳子さんの足利でのコンサートに行かなければならない予定になっていました。明日は午前中からサウンドチェックもあるので今晩のうちに何としても行きたかったんです。電車を4回乗り換えて、一回でも間違えるとアウトなので緊張したよ。11時過ぎ無事に桐生に到着。淳子さんにピックアップしてもらいました。今日はきつい日だったな〜。

19日 足利市民プラザホール
今日は淳子さんの25周年を記念するリサイタルの日です。
彼女に偶然の事から出会ったのがもう6年前。電話で話しただけでニューヨークに来るまで顔も見た事もなかった。スタジオの入口のドアーのところにはにかみ気味に立っていた彼女に初めて会った時の印象を今でも良く覚えているよ。旅の疲れなんてこれっぽっちも無くピアノを弾きながら歌いまくっているエネルギーいっぱいの彼女を見てMark Soskinが little Dynamite ! だって。
レコーディングにつきあって、そんな彼女の音楽にすっかり惚れこんで結局は僕のレーベルのアーティストにもなる。僕とは音楽の分野が少し違うんだけど、それが面白くてとても刺激になるし、一緒に演奏する様にもなる。僕はスペシャルな彼女の才能をすごくかっているんです。

今回は彼女自身でコンサートの企画から全てをプロデュース、それだけでも大変なのに3月に予定していた日にちを東北震災のために変更しなければらなかったし、今日が来るまでが本当に大変だったんですね。東京からはもちろん、遠くは大阪からもファンの人達が来てくれて、800人キャパの会場を一杯にしてコンサートは大盛況。最後にアンコールに応えて一人でピアノを弾いて歌っている彼女の後ろ姿を舞台の袖で見ていて気持ちがこみ上げて来て胸がいっぱいになってしまった。本当に良くがんばったね。いいコンサートだったよ。本当にお疲れ様でした。

21日 静岡 ローズティーファニー
朝からニュースで台風が午後には浜松上陸を伝えているので今日の仕事は当然キャンセルになると思ってチンさんに電話。でもまだわからないと言うので一様笹塚のチンさんの家へ。お店の方がどうしてもと言っているのでこちらも好意を見せるという意味で行けるところまで行こうとチンさんのドライブで出発。最初は平穏だったのですが高速を進むうちにだんだん天候が悪くなって来て、思っていた様に東名の由比ヶ浜が閉鎖されてしまったのでその手前で東名を降ろされて風とどしゃ降り雨の国道1号線を進む。お腹も空いてきたのでマクドナルドのドライブスルーでハンバーガーとコーヒー。ますますひどくなって来て、ノロノロ走っていたのが気がついたら完全に止まってしまう。二車線の国道、左側は怒涛の波が打ち寄せる海、前後はトラックでもう全然身動き出来なくて最悪の状態。実にそこでそれから3時間立ち往生してしまったんです。いろんな物が飛んで来るし、風があまりにも強くて車が揺れに揺れてひっくり返りそう。こんな経験は始めて。台風の目が通過して行ったんですね。二人で努めてリラックスする様にしていたけれど, ジャズミュージシャン台風に巻き込まれてお亡くなり(笑) なんてニュースが一瞬頭をかすめる。そのすごい状態がやっと収まって来てゆっくり動き出す。トラックが100m程先でひっくり返っていました。僕達が止まっていたのは由比ヶ浜だったんですよ。

朝11時に東京を出発、お店に着いたのが音出し時間の7時半。もうヘロヘロで演奏どころではなかったんですけれど、お客さんも来ているし軽く食事して早速演奏したんですよ。プロ魂! 発揮。 今日はゲストに歌手のマリテス(Maritess)が数曲参加。もちろんリハーサルする時間なんて全く無かったのでぶっつけ本番。でも何とか楽しく2ステージ演りました。
ホテルにチェックインする時に気が付いたのですがチンさんの車の屋根に付いていた荷物留めのレールがふっ飛んで無くなっていました。

22日 名古屋 スターアイズ
東名を一路名古屋へ。いい天気で昨日の台風が嘘の様。チンさんもガックリ疲れたので今日は途中から僕が運転。僕は左車線の運転にも慣れて来たのでドライブが楽しくて楽しくて。
スターアイズは名前は前から知っていたのですが行って演奏したのは始めて。東京からもいろいろなミュージシャンが来て演奏しているんですね。プロデューサーの伊藤潔が地元なので来てくれる。昨日の台風の話で盛り上がるけれど経験した僕達以外はあの凄かったやばい状態は理解出来ないね。静かな夜だった。

23日 常滑 ジャズスポット@スマイル
今日も僕の運転で出発。常滑にはあっという間に到着。今日の演奏会場はセラミック会社の工場の一画にあります。Bass Talkのメンバーも東京から到着して皆和気あいあいでいい感じ。今日も天気が良くて気持ち良い日なのでサウンドチェックの後散歩に出かける。とこなめ焼等伝統のある街なので観光気分。まず近くにある丘の上の神社へ。急勾配の長い石の階段を登って行ってみる。人っ子一人いない。
丘を降りて細い街並みの路を歩いて行く。途中小さな野菜屋さんでこのシーズン始めての柿を見つける。柿を食べながら川沿いに歩いて行くと海に出る。遠くに飛行機が離着陸している空港が見える。堤防の上に登って横になって目をつぶる。温かい秋の陽と潮風。釣りをする人、走り回る子供達。平和だった。

久しぶりのバンドでの演奏はエキサイティングで楽しかった。Bass Talkは本当にいいバンドですね。
演奏の後は明日の仕事場である岡崎のホテルまでドライブ。

24日 岡崎 YAHAGI JAZZ NIGHT やはぎかん
今日もBass Talkと一緒です。スタッフの方々には7月の名古屋ラブリーの時にすでに会っていて、その時からこのコンサートに向けて熱が入っているんだなと感じていました。

内田先生が来てくれました。このところ体調を崩して歩く事も大変なのに顔を出してくれたんです。お住いが岡崎なんです。嬉しかったな〜。何せ僕達には長い歴史がありますからね。昔話をしていると先生の身体にエネルギーがみなぎって来てお顔が若々しく見えました。先生いつまでもお元気でいらして下さいね。お祈りしています。

他に地元のバンドも出演、Bass Talkと女学生のコーラスグループとの合奏も美しくて感動! 素晴らしいコンサートだった。

コンサートの後は恒例の(僕は始めてですけど)主催者杉浦さんの御宅での打ち上げパーティーです。信じられないほどいっぱいの食べ物、温かい人々、心からのもてなしに終いにはジャムセッション、夜もふけるのも忘れて楽しませてもらいました。最後にお庭でみんなで記念撮影。又忘れられない思い出の夜になりました。
矢作の皆さんありがとうございました。

25日 彦根 Slow
今日からはチンさんと別行動です。僕は岡崎から電車を乗り換えて彦根へ。途中で乗り換えの電車に楽器と荷物を入れてからお弁当を買っていたら電車が行ってしまったので大あわて。すぐに駅員さんに伝えて次の駅でピックアップしてもらえたのでセーフ。(汗)

今日と明日は又蒼樹れい子さんとの仕事です。彦根は数年前にギターの岡安君の仕事で呼んでもらった所で今回泊まったホテルも同じ所でした。メンバーは角田ひろしさんピアノ、荒玉哲郎さんベース。二人とも京都在住のミュージシャンで一緒に演奏するのは始めてです。角田さんの繊細にデリケイトにきれいなタッチできっちりと弾くピアノはとても好感を持ちました。荒玉さんのベースもパワーフルでスピード感があって僕が好きなタイプです。実は数年前に蔵王のジャズフェスに出演した時に彼が他のバンドで演っていたのを憶えていました。
れい子さん新曲も交えてもっと楽しんで歌えている感じ。僕も曲に慣れて来たのでもっと演奏を楽しむ事が出来ました。
角田さんが今日と明日の仕事のためにギターアンプを京都から調達して持って来てくれたんです。大感謝!

26日 京都 Le Club Jazz
荒玉君の車でれい子さんと三人、京都へ移動です。琵琶湖の東岸沿いにドライブ。いつか此の辺でゆっくりしたいなと思ってしまう様な景色の中を次々通り越して行く。荒玉君、その時話していたマラソン大会に出場したのかな?

今日チェックインしたホテルはいつもとは全然違う場所なので同じ京都でも印象が全く違います。時間があるので又祇園に行って見ました。例の京阪四条駅え降りるエレベーターを偶然見つけたり、ちょうど行われていた時代行列を見たり、花見小路通で前からいつか入ってみようと思っていた甘い物を出すお店にも行ってみたり祇園散歩を楽しんできました。

Le Club Jazzは始めてのお店。今日は昨日のバンドに藤井美智さん(Tp), 東敏之さん(Dr)が参加です。藤井美智さんは京都在住のピアニスト藤井貞泰さんの娘さんなんです。最近は女性のミュージシャンも優れた人が沢山出て来ましたが彼女も正にその一人ですね。
演奏が終ってアンコールの頃に藤井貞泰さんが来て下さったんです。今夜は来ないかな〜と実は期待していたので嬉しかった。早速一緒に演奏して頂きました。
その昔サダオさんがアメリカから帰って来て最初に開いた寺子屋みたいなミュージッククラスに彼も来ていたのですね。その頃からの知り合いですから40年以上になるんです。本当に久しぶりでした。とてもお若くてお元気そうだったので嬉しかった。藤井さんは自分の演奏以外にも多くのミュージシャン達が使っている音楽理論の本等も出版されていて教育の方面でも活躍されています。
その夜彼から頂いたLe Club Jazzでのライブアルバム 蘆花が愛聴盤になっています。同じく京都在住のギターリスト寺井豊さんとのデュオです。僕は失礼ながら寺井さんの事は全く知りませんでした。きっと関西では知る人ぞ知るミュージシャンなのですね。日本も本当にミュージシャンの層が厚いと思います。

れい子さん、関西のミュージシャンと一緒にやる機会を作ってくれて、ありがとうございました。

27日 六本木 サテンドール
富士山を見ながら新幹線で帰って来る。今日は歌手の安ますみさんの仕事。一度新井薬師に帰り着替えてからヤッさんにピックアップしてもらって六本木へ。一緒にやるのは久しぶり。前回はBill Maysが来ている時に市ヶ谷の教会でのコンサートだった。彼女もスペシャルな人間なんですよ。

サテンドールは僕は始めて出演のお店、彼女のファンが沢山集まってお店は満杯。一緒にやるのが始めての人ばかりのこの日のバンドもエネルギーいっぱいで楽しかった。
仕事が終ってからヤッさんが動けなくなってしまって、今日は始まる前から体調が悪かったんです。彼女の高価なBMWを僕が運転するはめに。傷をつけてしまっては大変なので冷汗をかきながら彼女の家まで。家が近くなんです。お疲れ様〜 to me.

29日 横浜 Jazz Is
今回は二度目のJazz Is。今井さんの店も開店して10年になるんですね、時間が経つのが早い。
休憩時間に近くのお店バーバーバーを覗いたら中村誠一君のバンドが出演していました。娘さんのさりちゃんがボーカルで一緒。

30日 新江ノ島水族館
今日はダンモ研同級生のサッちゃんが作ってくれた仕事。湘南Jazzを楽しむ会をやっていて、機会がある毎にいつもこの辺りで仕事を作ってくれるんです。持つべきは友、ありがたい事です。
大きな水槽の前にステージをセットして食事の後にそこで演奏したのですが、演奏しながら後ろを振り向くとブルーの背景の中に大きなエイが羽を広げて泳いでいたり、夢の中の様な不思議な世界だったんです。東京からわざわざ出かけて来てくれた人達や顔なじみの人達もたくさん来てくれて、本当に感謝。
サッちゃん、ありがとう。
新江ノ島水族館にて
新江ノ島水族館 (Photo by Sachiko Taka)

それでは又、

10月19日 2012年

MASUO

チンさんとの旅 続編 4

08-31,2012

前記事の続き。ここからが昨年ツアーについて)

チンさんとの旅 続編 4  九州  

この前のメッセージに書きませんでしたが8月にベースの T.M Stevens が来日していたんです。前からお互いに予定は分かっていたので東京で彼の大好物のお好み焼き屋さんに行こうという事が決まっていたのです。たまたま海老原淳子さんが休みだったので彼女の知っている広島のお好み焼き屋に連れて行ってもらいました。久しぶりそれも東京だったし、楽しかったな~、そしておいしかった。その昔僕のツアーで初来日した時にお好み焼きを知ったんです。会話の中で話が使っているアンプの事に及び彼は今このツアーでは何と16台のスピーカーキャビネットを使っているんだって。全く相変わらず。それで僕のアンプの話になって僕が今日本で持っているのはランチボックス一つ。もう可笑しくて大笑い。
T.M が淳子さんにつけたニックネームが Boo Boo 。 ガスタンクが殆どエンプティーの車で走っているので Boo Boo, Gas Station, please ! (笑) だって。

それでは九州の旅。

8月29日 福岡市 ブラウニー
羽田の第二時計台の下で待ち合わせ。今日は飛行機で博多まで飛びます。三位一体(これで漢字はいいのかな?)って知ってますか。飛行機に乗るので待っている時にチンさんが首の所に手を持っていって変な事をやっているので聞いたら教えてくれたんです。要は身体の3ヶ所から同時に脈を取って乱れていなければ大丈夫という事で、もし乱れていたら飛行機には乗らない。不吉な事が起るよっていう知らせなので、と言うことは飛行機が落っこちる事になるから。このところ変な事ばかり続いているのでチンさんも縁起を担いだんだね。
大丈夫という事で飛行機に乗ってあっという間に博多へ。空港にはブラウニーの中富さんが迎えに来てくれていました。店に向かう車の中の話題はセシルの事。みんな信じられない出来事ですからね。
ブラウニーは2年ぶり。前回もチンさんに連れて行ってもらったんです。
この九州の旅にチンさんは自分のベースを持って来ていません。弟子の太郎さんが福岡に住んでいるので彼のベースを借りる事になっているのです。彼の楽器はチンさんが東京で買って選んであげたやつなのでチンさんもどんな楽器であるか知ってるわけです。絃高を変えたいのでサウンドチエックの後あまり時間もないのに楽器屋へ。チンさんも大変なんです。
来島さんという方が僕のためにフェンダーのアンプを用意してくれました。古いのにとても良いコンディションのアンプなので嬉しかった。この九州の旅は全部このアンプを使わせていただけたので本当に助かりました。ありがとうございました。
時間が無いので店の前のラーメン屋で食事。ブラウニーは狭い小さな店ですがさすが九州、丁度訪れていたヨーロッパからのピアノトリオの連中も来店していてお客さんが熱い初日だった。

30日 北九州市 風土
これからの旅はチンさんの弟子太郎君の運転するレンタカーで移動です。朝は泊まったホテルの隣にあったロシアンレストランで3人で朝食。北九州市に向かう。
風土は僕は始めての店。先ずは楽器を搬入してサウンドチェック。今までにずいぶんいろんな人が来て演奏しているんだろうな~と年季が入っている感じがするお店ですね。
チンさんから面白い話を聞きました。数年前にこの店で演奏した時にドラムのヒロシ(村上寛)が演奏中に急に居なくなっちゃって、よく見てみるとドラムセットの隣の床に横になってしまっていたんだって。二日酔で気持ち悪くなっちゃって。それで来ていたお客さんが怒ってお金返せっていう騒ぎになってしまったとの事。大笑い!
ホテルにチェックインして時間があるので近くに見える松林へ。何とそこは昔あった長崎街道の名残りでほんの200m位かな、松林が残っているのです。説明文を読んだりしてヘ~っと感心。しばらく行ったり来たりてから近くの回転すし屋に入って腹ごしらえ。
煙草の煙もんもんの中での演奏。休憩時間に外に行ってみると近くにあまりひと気のないアーケードの商店街があって歩いて行くと駅がすぐそばにありました。けだるい晩夏の夜だったな~。
終わってから食事に連れて行ってもらった海鮮物のお店は店長始めスタッフの威勢が良くて美味しかったし楽しかった。自分で海に潜るので真っ黒で精悍な身体つきの店長は音楽好き。若いミュージシャンが集まる店なんですね。ジャズギター青年がいて一曲弾いてくれたんですよ。

31日 伊万里市 グラスホッパー
又高速に乗って逆戻り。博多を通り越して伊万里市へ。途中から高速を降りて一般道。道端で梨を売っている出店があったので止めてもらう。伊万里梨。皮を剥いてあるサンプルの梨を店のおばちゃんが沢山食べさせてくれるので食べているだけでは悪いので買ったよ。ジューシーでサクサク。甘みがいっぱい。
グラスホッパーに着いたのですがまだ誰もいないのでやる事無くぶらぶら人が来るのを待つ。道のすぐ角に樹齢数百年はあろう大きな木が生えていてその隣にちょこっと小さな神社が建っています。そこにも又歴史があるんですね。やはり海に関わる事が書いてありましたよ。
店の前の道の反対側にちょっとした野菜屋さん、おばちゃんがいろいろ並べたりしていて美味しそうなイチジクが有ったので買いました。そんなこうのしていたらやっと店の人が来る。
ここは何時も音楽をやっている店と言うよりも今日のために使わせてもらっているという感じのお店でした。狭いしサウンドシステムも無いので今日はアンプ無しでチンさんは演奏する事にする。
ホテルにチェックイン。時間があったので少し休んでから散歩へ。ホテルの裏に川があったので川に沿って歩く。お寺があったり車道を越えると学校がある。坂を上り中に入って行くと小高いところにグラウンドがあって皆でサッカーの練習をしている。夕方になりそよ風が吹いて来て気持ちいい。
又道に戻りぶらぶら行くと大きな白川仏具店を見つける。今日の主催者白川さんのお店です。チンさんが前来た時に夜遅くそこに連れて行かれて気味悪かったなんて言っていたんですよ。
お腹も空いてきた。古い普通の民家にうなぎののれんが出ている。面白そうなので入ってみる。茶の間に座って鰻丼食べて来ました。おいしかったよ。
店までは少し遠いけれど歩いていけない距離ではないので早めに行く。伊万里焼で有名な町なのでお土産にでもと思って道すがら陶器屋さんにも入ってみる。その事を白川さんに話したらそれなら明日の朝秘窯の里に連れて行ってくれるという事に決まってしまいました。
太郎さんの楽器もチンさんが調整して弾いているとだんだん音が良くなって来て今夜はアンプ無しなのに全然問題なし。お客さんがいっぱいだったのでちょっと騒々しかったけれど僕達は気にせず楽しんで演奏。

9月1日 佐賀市 シネマ. テーク
朝約束した時間に白川さんがホテルに車で迎えに来てくれて2人で秘窯の里(大川内山)へ。ここだけでゆっくり一日を過ごしたいなと思ったほど見たいものがいっぱいあった場所でした。鍋島藩と伊万里焼歴史ですね。ちゃんと気に入った物も見つけたのでお土産物も買いました。
なるべくサッと要点だけを書いて次に行こうと思うのですが思い出しながら書いていると親切にそうやって僕のために時間を作ってくれた人々との触れ合いの事を書かずにはいられないんです。
白川さん本当にありがとうございました。

佐賀市は前にチンさんと一度来ていました。今日チェックインしたホテルはその時とは違い新幹線の駅の反対側だったので街の様子が全く違うので最初は始めて訪れた町だと思っていました。
シネマ.
テークは始めての店。オーナーがオーディオマニアである事が店に入ればひと目で解る程スピーカー等のオーディオ機材が店中にあふれています。店で出してくれたピザがおいしかった。

2日 熊本県荒尾市 テスタローリ
テスタローリはイタリアンレストランでこの日の演奏会のために使わせていただいたんだと思います。
サウンドチェックの後時間があったので店の前の道の反対側が丘になっているので行ってみる。人っ子一人いない緑がいっぱいの坂道をどこまでも歩いて行くと鉄塔がある建物が頂上に見えて来る。急に開けて風が吹いている。目の前はパノラマ。後で調べたら有明海と雲仙岳だったんだよ。ワオ~!
今夜はアンコールにチンさんが書いた大牟田ジャズクラブのテーマ曲。パスタで打上げ。楽しかった。

3日 鹿児島市 リレット
高速を鹿児島に向って走ってPAで食事。入ったレストランにはどういう訳だか中学生位の若いアメリカ人の学生が沢山居て彼等がトンカツや丼ものを食べているのを見ると可笑しかった。きっと交換学生で日本に来ているんだね。
途中かなり深い山の中を走っていた時もあった。どの辺だったんだろう。
お店に到着。又早くて店がまだオープンしていないので待ちぼうけ。
ここも前に一度チンさんと来ているお店。リレットは女性の名前。この店のオーナーなんです。彼女はフィリピン人の素敵な歌手。でももう日本に来て長いのですっかり日本人。鹿児島人かな。青山のBody&Soulの京子さんにもすごく気に入られて年に数回東京に行って出演しているんです。ご主人の古川さんはギター弾きなのでいつもは二人で一緒に演奏しています。二人とも温かくて優しくてすごく良いカップルなんですよ。
今夜はリレット以外にもとっても可愛い娘さんのエミリーの歌と、この前来た時にも一緒に演奏したカッコいい若手の地元のピアニスト木下君も加わって数曲共演。又楽しい夜だった。

翌朝は太郎さんとお別れ。彼は一人でベースとアンプを積んで博多へ車を運転して帰りました。お疲れ様でした。
古川さんの運転で空港まで送って頂く。途中煙もくもくの桜島が見える海沿いの路をドライブしてくれて観光気分。美味しいお蕎麦屋さんにも連れて行ってくれたりもう頭が下がる程心からもてなしていただきました。リレット、古川さん本当にありがとうございました。

これでやっと旅の中間地点ぐらいです。まだまだこれから続くんですよ。
それは又後ほど。

8月31日 2012年

MASUO

残暑お見舞い そしてチンさんとの旅 続編 3

08-25,2012

早いものですね、もう8月最後の週末になりました。日本はまだ残暑がきびしい様ですね。こちらはもう朝晩は涼しくて夏の終わりを感じています。昨日散歩していたら楓の葉がひらひら飛んできて上を見上げて見るともう紅葉が始まっていました。

8月21日の Arthur's の仕事は演奏中にドッと日本からの団体さんが入店して来てビックリ。全員福島からの方々でした。New York でお土産物のエキスポがありそれで来ているとの事。ピアニストのカヨさんがコーディネートをやっていたので連れて来てくれたんですね。会津若松や郡山からの方もいて終わってから少しお話することも出来ました。大人数15名程居たかな~、嬉しいサプライズでした。


去年の今頃はずっとチンさんと旅をしていたのでついつい今日は何やっていたんだろうなんて考えてしまいます。そこで忘れてしまう前に又続きを書きます。


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チンさんとの旅 続編 3  ※ 昨年書ききれなかった日本ツアーについての続き


8月は中休みという感じでチンさんとの旅はあまり無かったんです。


8月8日 神戸 ベイジン. ストリート
もう30年来の知り合いの方が大阪にいます。その彼女が前夜の仕事のラグタイムに若手の三味線を弾く方を連れて来てくれました。
今日は神戸に行く前に大阪で時間があったのでその彼女に文楽に連れて行ってくれる事が決まっていました。生まれて始めて文楽を見に行ったんです。大阪が本場なんですね。や~もう何とも素晴らしかった。出し物は舌切り雀。夏休みだったので子供向けの特別プログラムだったわけですが僕にはぴったし。日本には深い伝統芸術があって素晴らしいですね。その昨夜の彼が文楽三味線の一人だったんです。お名前は竹澤團吾さん。まだ50前のすっきりした好青年。会って話していると同じ様に一つのことに打ち込んでいる音楽家仲間という感じです。終わった後に楽屋に招待してくれたんです。三味線も触らせてもらいました。
僕にはこういう経験が日本再発見でしびれます。まるひさんありがとう。


というわけでその後畑君のドライブでれい子さんと三人で神戸へ。きれいな住宅街の中にあるベイジン. ストリートはお洒落なお店。何かの間違いで神戸にホテルが取って無かったので着替えることも出来なくて薄汚い僕でしたが、今夜はギター二人とれい子さんの歌なので昨夜とは又違うセッティングで面白かった。
仕事の後又大阪に戻って昨夜と同じホテルにチェックインしたんです。


10日 高田馬場 Hot House
皆さんご存知のアキさんのホットハウスは何ともユニークなお店ですね。今夜は峰さんとチンさんとのトリオ。この組み合わせで演奏するのは始めて。ドラムが居ないのでコーチャンはさらにデリケイトな演奏だった。僕はアンプが良くなかったのでギターの音がイマイチだったけれどこの雰囲気の中ではの演奏によろこびを一杯感じていた。


12日 新所沢 スワン
今日は海老原淳子さんとのデュオ。彼女の車で新所沢へ。家の方向が一緒なので何時も彼女が出来る時には仕事場まで送ってもらったりピックアップしてもらったり本当に助かります。この所時々二人でやっているので息も合って来たしレパートリーも増えて来て久しぶりに自分で歌も歌って楽しかった。
スワンは実は45年位ぶりだったんです。僕が早稲田大学の1年生の時友達に連れていってもらってそこで演奏しているんですよ。今でもその頃の事はよく覚えています。その時のオーナーはもう亡くなられて店もその時の場所から移転して今のところに移っているのですがご家族の方が引続きスワンを経営していらっしゃいます。マスターが生前に書き残したその頃の思い出が残されています。もし興味のある方は是非スワンの方に問い合わせて見て下さいね。
とつきさんが奥さんを連れて来店してくれました。一番前の席。お住いが近所との事。何時もありがとう。


13日 六本木 All Of Me Club
今日は来日している New York に住んでいるなら春子ちゃんのピアノにチンさんと僕が加わったセッションです。岩浪洋三さんが企画してくれた仕事です。ゲストボーカルに大城蘭さん。All Of Me Club は海老原淳子さんも良く出演しています。
春子ちゃんとやったのは久しぶり。Gino Sitson と3人で南米の旅に行ったのがもう数年前になります。


14日 町田 二カス
今日はチンさんとのデュオにスペシャルゲストがドラムの渡辺文男さん。この店は始めて。少し早めに店に着いたので散歩へ。ただ緑が見える方に向かって歩く。すると川が有って橋を渡ると木がいっぱい生えている丘がある。川っぷちをぶらぶら。夕陽に静かで長閑な風景にほんの30分の散歩だったけれど大満足。夕暮の町田。曲が出来るね。
久しぶりの文男チャンとの演奏はシンバルの音を聞いた時に背中がゾクッとしたよ。僕達の昔の話に花が咲いて楽しかった。文男チャンが唄った My Ideal も良かったな~。


16日 名古屋 Mr Kenny's
17日 岐阜 Island Cafe
この2日はベースの岡田勉君が作ってくれた仕事です。岡田君は名古屋に住むようになってもう数年になりますが僕が日本に帰ってくると必ず一緒に演奏出来る機会を作ってくれるんです。チンさんとは全く違うタイプの岡田君との演奏も何時もとても楽しみにしています。お互い一緒に年を取って行ける友がいて僕は幸せものですね。
岡田君はこの1月に大病をしましたが僕が日本に行った頃にはもう復活していて、聞きに行った吉祥寺の Some Time での岡田バンドの演奏も良かったよ。

Mr Kenny's は始めて。広々とした良いスペースのお店です。
Island Cafe は岡安君の仕事で行ったのがもう数年前。今度は移転して畑の中の Island という感じですがお洒落な場所で僕は好きだった。


19日 古河 Cafe Up's
チンさんの運転で茨木県へ。今日は久しぶりの二人のデュオ。
臼庭君が亡くなった事を知ったのが今日だったのです。あまりにも突然の事で大きなショックだったし僕もチンさんもジュンの事は良く知っていたので心の病気の難しさ、それを考えると気持ちが重かった。
ここも僕は始めてのお店。オーナーの素敵な女性はフラメンコダンサー。
水戸に住むダンモ研同級生の郡君がトランペットで一曲飛び入り。良かったよ。

20日 神田神保町 Adirondack Cafe
僕の高校の時の同級生がブックしてくれた仕事でチンさんとデュオ。ここは Bill Mays との時にブックしてくれたのが始めて。細長い狭いお店なのですが何時もいい感じで演奏出来る場所です。
二瓶君いつもありがとう。今夜は僕の高校の仲間でいっぱい。
New York からちょうど帰京していたベースのガクちゃんがギターの高内春彦君と来てくれました。


21日 文京シビックホール 第43回サマージャズ
僕はまず海老原さんとデュオ2曲。その後はジャムセッションで久しぶりにピアノの今田勝さんとご一緒する事が出来ました。今田さんはお元気で演奏も素晴らしかった。始めて一緒にやったアルトサックスの山田譲さん、トロンボーンの片岡雄三さんも素晴らしかった。
後で知った事ですがクラリネットの藤家虹ニさんはこれが最後のステージになってしまったとの事です。普段はお会い出来ない多くのベテランのミュージシャンにいっぺんに会えてそれだけでも僕にとっては素晴らしいコンサートだった。


27日 六本木 アルフィー
チンさんの企画で久しぶりにこの4名で組んだバンド。仕事の前にチンさんの所でやったリハーサルの時から何かいい感じ。お互いに分かってしまうと言うか文男チャンの時もそうだったけど何も考えなくても始まってしまうと言う不思議な現象。だからそこに人間のやる音楽の面白さがあるんだね。かなり深い話ですね。そんな訳で何時もの通りと言う感じで演奏していました。


28日 足立区関町 カフェクレール
ここも始めてのお店。今日はチンさんとのデュオ。チンさんの車で来たのですがドラムのセシルの又突然のニュースで本当なのか信じられない気持ちだった。
セシルに捧げて演奏したチンさんの Wings が切なくて胸に痛かった。何か一晩中ボーッとしていた夜 だった。
弟と次郎吉でやったセッションの時のミュージシャン達が来てくれる。


さあ明日からは九州の旅が始まります。それは又後ほど。

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8月25日 2012年


MASUO

チンさんとの旅 続編 2

04-16,2012

もうすっかり新緑の季節になりましたね。この4月10日は日本に行く前最後の仕事でニューヨークの Arthur's の仕事やってきました。
でもその仕事の前にアップタウンに住んでいる盲目のブラジル人のドラマー Vanderlei Pereira のところに行って二人で練習。彼のバンドのレコーディングを最近僕のスタジオでやったのでその流れで日本に行く前に一回久しぶりにプレーしようという事になったんです。
Riverside Drive は桜や花が咲き乱れていてきれいだった。

Arthur's 今晩はキーボードの Ben Stivers と平川君。ドラムの田井中福司さんとかギターの中井君とか日本人のミュージシャンが沢山来たので話に花が咲いて面白かった。

仕事の後は久しぶりに友達の柴田さんのところへ。Around The World にもスペシャルサンクスで名前が載っている昔からの友達です。今日は彼の誕生日だったんです。楽しい時を過ごして家に帰って来たのがもう朝の4時過ぎだった。




チンさんとの旅 続編 2 ※ 昨年書ききれなかった日本ツアーについての続き

7月30日
今井さんが経営する横浜の Jazz Is はもう始まって10年のアニバサリーを迎えたとの事。もう数えきれない程何回も出演させてもらっているます。新宿の幸田さんが経営する Club J もそうですが学生の頃からの友達がやっている店で演奏出来るなんて本当に素晴らしい事です。勿論こうやってチンさんと又一緒に演奏出来る事もそうですが昔からの友と又一緒に何かする事が出来るのは人生の喜びの1つだと思いますね。

翌日の高円寺の AG22 は旧友の岡田勉が取ってくれた仕事です。僕は本当に良い友に恵まれています。
素敵なママさんのいるこの店は今回が3回目の出演だと思います。チンさんとは又ひと味違う岡田君とのデュオは息抜きになって新鮮な気持で出来るのでとても楽しみました。
ジロキチの時もそうですが高円寺で演奏すると何時も森本レオさんが来てくれるんです。ギターリストの小泉清人さんも来てくれました。

銀座 Swing は一度も電車で行った事が無かったので前からいろんな人に聞いて間違いが無い様に準備していたのですが店の場所を見つけるのに一苦労。やっとの事で店に到着。リハの時間に遅れてしまいました。
リズムセクションの岸 徹至さん(b), 八城 邦義さん(ds)は今回が始めて。ドラムの八城さんはあのピアニスト八城一夫さんの息子さんです。渡辺貞夫さんのバンドに入ってから八城一夫さんとは何度と共演しましたし僕のファートアルバム Winds Of Barcelona にも参加していただきましたからとても思い出が沢山ある方なんです。
お父さんの面影が沢山ある邦義さんは一目見て息子さんだという事が分りました。
井上智君とは昔ちょっとデュオで仕事をした事がありましたがこうやってリズムセクションと一緒に演奏するのは始めて。お互い知っている曲を見つけながらやったセッションでしたが久しぶりのリズムセクションとのTwin Guitars の演奏はエキサイティングだったので楽しかった。

ジロキチ、マコさん追悼コンサート。1990年に岡田君と全国を回ったのですがツアー後半マコさんがマネージャーとして一緒について来てくれたんです。良い思い出でいっぱい。楽しかったなあ。その時にマコさんが撮ったビデオがあるんです。
峰さんを始め久しぶりに福村君,本多君,佐山君,渋谷さん,岡田君、珠也、みんなのエネルギーが一丸となって空に飛んで行った。
これからもジロキチ応援して行きますよ。

チンさんの車で水戸の自由が丘スタジオへ。僕は本当に久しぶり。石田先生や昔からのスタッフの人達もいて懐かしかった。何時もの様に演奏の前には道を渡った向こう側のお蕎麦屋さんに連れて行ってもらって食事。自由が丘スタジオは音楽をやるのに本当に良いスペースです。お客さんがみんな音楽を楽しみに聴きに来ている事が分るんです。
演奏が終わってから来ていたお客さんの一人が僕達がサダオさんのバンドで出演した1970年のニューポートジャズフェスティバルのプログラムを持っていたのです。僕はそのプログラムは一度も見た事がありません。プレゼントしてくれたのでこちらにもって帰って来て大事に保管しています。ありがとう。
明日は大阪なので終わってからすぐに東京に帰りました。

新幹線で大阪へ。東京駅で今日はお弁当何にしようかな~なんて迷うのは僕にとって極上の楽しみ。深川飯。これが気に入ってます。
大阪に着いたら外はゴンゴンの夕立なので喫茶店で雨が止むまで時間つぶし。でも大きいベースや荷物があるのでそう簡単に店に入る訳には行かないんですよ。置いた荷物が見えるところに席も取らなければならないし。フロアーは水でビチャビチャだし。大変なんです。
でも僕達旅慣れたものでそういう事を一切気にせずにスイスイと過ごしてしまうタフさを持っているんです。悟りの心境。。。

Jazz On Top 僕は始めてのお店です。今日明日とボーカルの清水ひろみさんがゲストなのでまずはリハーサル。ひろみさんはチャーミングでとってもやさしい声を持っています。リハの後は FM COCOLO のラジオインタビュー。番組ホストのクリスとはこの春海老原さんのツアーの時に東京から電話で番組のインタビューをやったので知っていましたが実際に会ったのは始めて。ナイスガイ!
東京からわざわざ玲子さんが来てくれたり大阪の友達も来てくれたり又心温まる夜になりました。
打ち上げも大阪ならではの美味しい物沢山食べて幸せいっぱい。

翌朝はホテルのそばの大阪駅近くのアーケードでチンさんと何を食べようかと迷って行ったり来たり。結局入った店はチンさんが言うには失敗。僕はだいたい何食べても美味しいので 問題なし。
京都行きの電車に乗るまでが大変だった。まず電車を見つけるのに一苦労。荷物があるのにさんざん大阪駅の中を歩く。チンさんはベースと荷物。僕はギターとギターアンプと荷物なので何時もエスカレーターを見つけながら行くんだけれどたまに無いところもあるんですね。エスカレーターが無くて階段だともう本当にお手上げ。荷物を2回に分けて階段の踊り場の見えるところまで持って行ってまずそこに置いてから又戻って残りの荷物を持って来る訳です。それを何回も繰り返すともういやになっちゃって。手は痛くなってしまうし筋肉ガチガチ。ミュージシャンはタフでないとやって行けないのです。
それがまだまだ続くのです。
京都に到着。又どういう訳かエレベーター無し。阪神だか阪急だか忘れたけど...参りました。
やっと地上に出たら先に上がっていたチンさんがどういう訳だかそこで宝くじを買っていたので僕も連れ買い。京都は暑い暑い真夏日。
そこから又荷物を転がしてホテルまで人混みの中を歩いたのですが遠いいのなんのって。人は荷物を持っての移動がどんなに大変なのか知らないので... ホテルは駅から歩いて直ぐですよ .... なんて言う訳ですね。知ってたらタクシーに乗ってたよ。
とにかく祇園のみやこホテルへチェックイン。由緒あるホテルなんだけど古くて部屋も小さくてちょっとナイキタ。でもこういうのも好きです。疲れてしまったのでベットで一休み。
サウンドチェックで行った祇園 JTN は狭い小さな店でしたがビルの上階で大きな窓から見える景色は絶景。数人のお客さんの前で演奏するという贅沢なセッティングのお店です。
この数年京都に来る事も度々ありましたが河を渡ったこちら側の祇園方面に来たのは始めてなのでサウンドチェックの後は興味津々で祇園の町に繰り出しました。まずはホテルのそばに見える赤い八坂神社へ。そこから裏道に回って細い通りをグルグル歩いていたら花見小路に出る。全く夢の様。石畳や御茶屋さんこの純日本的雰囲気にすっかりシビレる。そんな訳なので演奏の後もホテルに戻ってからさっそく又散歩に出ました。舞妓さん?芸子さん?の歩いてる姿に見とれたりとにかく当て所も無く歩いているだけで楽しいので夜中真夏のの祇園を満喫。さすがにまだ人通りが多い四条の大通りに出て鴨川に向かって歩く。遠くにギターの音が聞こえるのでそれに惹かれて向かって行くと四条大橋のたもとの柳の木の下で一人の青年がギターを弾いていました。僕も含め夜中だというのに数人の観客。30分位聞き入ってしまいました。マーティンみたいなステールストリングのアコースティックギターにアンプを通しての楽しそうな演奏。みんなが知っているポップの曲から自分のオリジナル曲も含め全く自分の物にしているタップスタイルの奏法でそれはそれは見事。聞き惚れてしまいました。彼はスペシャルです。そこでCDも売っていたので終わってから買いました。
  小樽出身の ゆあさ まさや君 
  CDのタイトルは Happy Days です。
  ホームページ http://tosp.co.jp/i.asp?I=yuas0302
出会いって不思議だね。こんな事があるなんて生きているって事は本当に素晴らしいね。世の中には言葉では言い表せない素晴らしい事が沢山あるんだね。何て表現したら良いんだろう感謝の気持で心がいっぱいになった夜でした。

ホテルに帰って寝ようかと思ったら火災報知器が鳴っちゃって。みんなドアーを開けて眠そうな顔を突き出している。
暫くしてから分ったのですが何かの間違いでした。

翌朝僕とチンさんはそこで別れてチンさんは長野へ。僕は大阪へ。チェックアウトする前に朝食を探しながら又ブラブラ。結局行ったのがインディアンレストラン。京都でインド料理で朝食。すごいコンビネイションでしょ。
今度は迷わずタクシーを拾って駅へ。でもやはり階段だけなのでドスンバタンで地下の駅へ。(余談ですが9月に又京都に行った時にエレベーターのある場所を見つけました。無いわけないよね。)大阪では今回の仕事の蒼樹れい子さんのアシスタントの方が出迎えに来てくれていました。
蒼樹れい子さんはニューヨークに居たんです。もうこちらに帰って来て数年になりますが関西に来ると何時も来てくれます。僕のスタジオでやった彼女のレコーディングには直接関わりませんでしたが出来上がったCDをいただいてとても良かったので何となくそれ以来の音楽友達になりました。今回は彼女の周りに居る関西のミュージシャンと一緒に演奏する企画を作ってくれたのです。
大阪ラグタイムは2010年にチンさんと来たのが始めてでお店のマスターとはかれこれ20年程前に関西での仕事の時にお世話になった方だったのです。惜しい事につい最近亡くなられてしまいました。
今晩は 畑ひろし(g), 蒼樹れい子(vo), 神田芳郎(b)それに僕が入ってのセッションです。れい子さんは作曲家,アレンジャーでピアニストである事は知っていましたが 歌手である事は知りませんでした。畑君はニューヨークのスタジオにレコーディングで来たのでその時からの知り合いです。とてもオーソドックスでスウィングするギタースタイル。今回は一緒に出来る事とても楽しみにしていました。ベースの神田さんは始めてです。とても広いお店なのにお客さんで満杯。彼女のオリジナルやスタンダードの曲も混ぜて又ひと味違う演奏で
楽しめました。


これから日本に出かけます。

Yoshiaki Masuo


4月16日 20012年。

MASUO

チンさんとの旅 続編 1

04-09,2012

  (※携帯の方、文の最後が切れて読めなかったら教えてください)
 
そろそろ又日本に行く日が近づいています。今回は日本に行っていよいよ念願のバンドを組むので以前のCDを聞いたり、選曲したり、譜面を書いたりこれからの又新しい出発を感じてとても充実した日々を送っていますよ。

東京は桜が満開なんですね。去年の丁度今頃は海老原淳子さんの2枚目のCDのプロモーションツアーをしていました。東北震災の直後で本当に大変な時でしたね。いろんな事思い出しています。

4月8日は亡くなったジロキチのマスターマコさんの一周忌です。時間が経つのが早いなあ。
黙祷。


こちら今日はイースターウィークエンド。
今年はいつになく温かい冬だったので水仙や白い梨の花や黄色のフォシシア、何時もだったらまだ咲いてない花がもう咲いています。
タンポポもボチボチ出て来たのでタンポポ ポリスやっています。これは僕がつけた名前。タンポポはそのままにしておくとドンドン繁殖してしまうので見つけると即座に花を摘んでしまってそこら中に繁殖しない様にコントロールするんです。

今日は最近このエリアに引っ越して来たドラマーIan Fromanと二人で練習していました。先日 Blue Note の仕事の時に一緒にやったオルガン奏者 Ron Oswanski がここに来てリハーサルをやった時に Ian の話が出てそれで紹介してもらった訳です。なかなか良いドラマーだったから楽しかった。良い友達になったのできっとこれからも一緒に演奏する事があると思う。



チンさんとの旅 続編 1

忘れてしまう前に本当にスペシャルだった去年のチンさんとの旅の思い出を書いておきます。

北海道の旅から帰って来てから両国の下町食菜台所。春にも一度やった店なのですが僕の早稲田高校の後輩の吉田君がいつもブックしてくれる下町での仕事なんです。小さな店ですが雰囲気が良くて普段はあまり行けない下町で演奏するのはとっても良い事ですね。

翌日は栃木県の石の蔵。旅の移動には3パターンがあって電車か飛行機か車で行く訳です。今回はじめての車移動だったので笹塚のチンさんの家に行ってそこからチンさんの車ホンダオデッセーで出発。
買ったばかりのナビの使い方がよく分からなくて東北道に乗ってから二人であ~でもないこ~でもないしているうちに出口を見逃して気がついたら福島県を走っているではないか。大ショック。二人して見逃すなんて。
とにかく次の出口で降りて高速には乗らず下の道を通って石の蔵へ。まあ大ドジだったけど僕にとっては里山みたいな田舎道のドライブは最高に楽しい事。ノンビリ出来てとっても良かった。
でも時間がかかってしまったので時間ギリギリでビュースタジオに到着。手作りのお蕎麦をご馳走になってから早速演奏。ビュースタジオは目の前が畑で道からちょっと小高くなっているところにあってこんなところで音楽が出来るなんて素晴らしいです。ギターの井上智君は毎月1回位のスケジュールでそこでレッスンをしているとの事。後半には彼も一緒に入って演奏。オーナーの土谷さんはアルトサックス吹き。終わりには彼も入ってジャムセッション。楽しかった。

この那須には僕の父と関わりがあった杉井幸一さんのご家族の方がいらっしゃるのだという事を知りました。戦前ですが父は編曲者杉井幸一さんのバンド、キングノベルティオーケストラに所属していたんです。
石の蔵のある那須烏山市(旧烏山町)は城下町で歴史的な町で戦争中に杉井幸一さんの奥さんのハイカラな「よしの」先生が娘の「さちえ」さんと疎開していたとの事。そして音楽の指導者に成られて多くの生徒さんに音楽の指導をしていたので現在70歳から80歳位の年齢の方達で東京音大とかの音楽大学に進まれた人達がいらっしゃるそうです。
実はこの話はオーナーの土谷長男(マスオと読むのです)さんが全部説明してくれた事なのですが人と音楽が深く絡み合っている歴史ですね。まだまだ話があるのですが長くなってしまうのでそれは又次の機会に。
たまたま偶然のタイミングで杉井幸一サロンミュージック集としてキングレコードから最近発売されていたのでそのCDもいただいてただただ感激。

台風で藤枝市の Body & Soul はキャンセルになったので翌日浜松へ。この旅もチンさんの車で出発。東名高速を西へ。チンさんに変わって僕も途中から運転。日本の道も少し慣れて来たのでドライブが楽しい。僕はとっても安全運転です。
田町サロンは 2010 年に Bill Mays とも演奏しました。主催者の平野さんが所有するビルの一階の入り口のスペースが会場で広々として贅沢な気分にさせてくれるところです。平野さんの人柄とスタッフの方々の足並みが揃っていて気持良く演奏させていただきました。

名古屋の Lovely へ。店に直行してまずサウンドチェック。それからホテルにチェックイン。時間があったので少しノンビリ。鉄塔の下の公園セントラルパークを散歩してから演奏の前に待ち合わせた店で食事。チンさん、プロデューサーの伊藤潔、それに55レコードの五野君。その夜のラブリーはお客さんもいっぱいで熱い夜だった。CDも沢山売れて休憩時間に店の外のベンチに座ってサイン。
もう何度と訪れているラブリーですが店のスタッフも良いしミュージシャンを愛するオーナーの河合さんの顔を見ると何ともリラックスして居心地良くなってしまいます。ここも本当に歴史がある店ですね。

翌朝は店に楽器を取りに行く前にチンさんとウナギを食べに行く事に決めていたんです。いば曻。でも行ったら店は休業。ガックリ!
仕様がないのでもう一軒まつやデパートの上に美味しいウナギ屋さんがあるというので何とか見つけて行ったのですがもうすでに人でいっぱい。待ち時間が2時間だって。
諦めて同じ階にあった中華へ。美味しかったけど少し気落ちして二人でトボトボ歩いてラブリーへ。店ではボーカルの丸山繁君がクラスをやっていたので久しぶりだったので話になってしまう。
楽器を車に積んで次の店犬山の Contrail へ出発。
Contrail は 2009 年に始めてチンさんに連れて行ってもらった店。自宅を改造して作ったお洒落でモダンなお店で住宅街なのに隣にまだ少し畑が残っていたり、入り口のところにラズベリーがなっていたり、奥さんが手作りリで自然な物を材料にして作るデザートがなんとも美味しくて全て僕好み。忘れられない場所なんです。ご主人の藤田さんは現役の自衛隊のパイロット。そこで店を Contrail という名前にした訳ですね。とっても素敵なカップルですよ。
楽器をセットしてサウンドチェック。美味しいコーヒーとデザートをご馳走になってから今晩泊まるホテルへ。今日は演奏するまでに時間があるしすっかりリラックス。
ホテルの駐車場に車を止めている時に気がついたのです。僕達の荷物を名古屋のホテルに忘れて来てしまった事に。二人で顔を見合わせてあまりのドジに言葉なし。
そうです、又名古屋まで戻ったんです。片道1時間半位だったのでまあ助かったけどもっと遠かったらどうしたんだろうね。
言い訳だけど朝のウナギが悪いんだよ。あれで調子が狂ったんです。
本当だったらラブリーで楽器を積んでそれからホテルに戻って荷物を積む予定だった。でも二人とも忘れてしまうんだからどうかしてるよね。だからそれから以後は何時も指差し確認。3回。さすがにこれで僕達のドジは終りになりました。
でもこの後に....
ホテルにチェックインして着替えて早速店に戻る。少し時間があったので気分転換のために途中で見た木曽川まで散歩する事にする。夕方になって来ていたけれど暑い日だった。いくら歩いても近いと思った木曽川には行けそうも無いので途中から横道にそれて畑のなかを歩く。少し風も吹いて来て畑仕事をしているおばあさんの姿、夕陽。とっても平和な気持になって心も落ち着いて、時間も無いので店に戻る事にする。しかしいくら歩いても店が見つからない。迷子。始まる時間も迫ってるし焦っちゃって、連絡のしようも無いし、人に聞いてもそんな店がある事すら知らないみたい。きっと店の前を通り越してしまったんだろう、それしか無いと決心して来た道を戻る。走りました。正解。スタート時間を数分遅れて店に駆け込み。そのまま演奏。事情を知らないので時間には遅れて来るし汗だくの僕を見てチンさん変な顔してた。ゴメンなさい、チンさん。
なんでそんなドジをするんだろう。自分に自信が無くなりそうになったけど、まあ暑かったしいろいろあった日だったからね。シュン。
沢山の手づくリのゴチソウで打ち上げ。楽しい時をありがとうございました。

翌朝は2年前に来た時に連れて行ってもらった極上のお寿司屋さんへ又行く。本当に美味しいんですよ。何でこんなところに???
不思議ですね。
東名を僕の運転で一路富士市へ。ケルンは2度目。2010 年にBill Mays と来たのが最初。この店はステージが広いのが良いですね。
この店も最近発生した地震でかなりの影響があったとの事。お店の営業にも関係して来るので大変だと思いました。
今夜は泊まる予定でいたのですがホテル代も無駄だし終わったらそのまま東京に帰る事にしました。ですからサウンドチェックの後はそのまま店に残り始まるまで時間をつぶしていました。僕は又海の方にに向かって散歩。このあたりは工場地帯で海岸まではたどり着けなかった。煙を黙々と吐いている高い煙突。汚い運河沿いにある人気の無い道を散策していました。空気も臭くて良くなかったなあ。
曇り空だったので富士山は見えなかったし、少し淋しい散歩だった。
深夜遅くなって東京に到着。
チンさんお疲れ様。


こんなアップル見つけたよ。
jazzapple

MASUO
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